こまについて
独楽(こま)は世界各地に見られ、その歴史も古いです。
日本には大陸から朝鮮半島を経由して伝わっていたと考えられており、平安時代ごろには存在していたと考えられています。宮廷の儀式などに用いられていたこまは、南北朝時代の「太平記」に一般の庶民のおもちゃとして広まっていた様子を伝える記述が見られます。
手回しこまや投げごまなど、さまざまなタイプの和ごまが登場するのは江戸時代。全国各地で、その土地に根ざした和ごまが誕生していきます。
九州では、芯棒に鉄の芯を使ったこまが発展し、佐世保こま、肥後こまなどが生まれます。その鉄芯のこまで最も有名なのが、博多こまです。回転寿命がとっても長い博多こまは江戸時代、和ごまに革命をもたらした存在です。こまを使って曲芸を見せる「曲ごま」は、博多こまを使って誕生したとされています。博多こまと形は一緒で、中央に出っ張ったへそのあるものが、八女ごま。
こちらのページでは、これら鉄芯のこまの遊び方・回し方についてご紹介します。
こまの回し方動画(鉄芯のこま、木の芯のこまの回し方があります)
鉄芯のこまの紐の巻き方(ひきごま用)
※右利き用の説明写真になっています(左利きの方は反対に巻きます)。
3〜5cmくらい残し、こまの裏にある芯を中心に、反時計まわりに3回強く回します。こまに沿わせて素直に軽く紐をまわして、最後は写真のように、薬指と小指ではさんでこまをしっかりにぎります。
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1左手の指でしっかりひものはしを押さえ、半時計まわりに
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2芯棒の真ん中ほどに1回しっかり巻く
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32回目は、こま本体そばにしっかり巻く
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4さらにもう1回巻き、始めの3回をしっかり巻く事が大切
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5あとは、ゆるやかにこまに沿わせて自然に巻く
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6さあ最後は、写真のように、薬指と小指ではさんで、こまをしっかりにぎります
鉄芯のこまの投げ方(ひきごま用)
※左利き用の説明写真になっています(右利きの方は反対に構えて投げます)。
- 「こま」を正しく持ち、「こま」を持っている方の胸元に構えます。
- 胸元から斜め下に投げて、素早く紐を引きます。
※素早く胸元に引き戻すのが、よく回るポイントです。
紐で回すこま(屋外用) 鉄芯のこま
九州のこまの芯は、下から上まで突き抜けてなく下の部分だけに芯がついています。 左右にこまがぶれず、静止しているかのように回るよう芯の調整をします。 回すうちに鉄芯の先が削れ丸くなり、さらに安定してこまが回るようになります。 鉄のこまの芯棒は「ケン」と呼んだり、ダイヤの形の芯は菱ケンと呼んだりもします。 昔は、こま屋でこまと鉄芯を買い、自分で芯を打ち込んで調整して遊んでいました。
紐で回すこま(屋内用) 木の芯のこま
鉄芯製のコマは、遊べる場所というのが限られます。 床を鉄芯で傷つけてしまうので室内で遊ぶことができないのはもちろん、コンクリートの上だと今度は逆に床が固すぎるために、鉄芯が取れてしまったり、コマが着地するたびに鉄芯がコマに食い込んでいって、木の部分が割れてしまったりすることがあります。 「室内でも回せるモノが欲しい」というお客様のお声や、九州のコマをより気軽に楽しんでいただきたいという想いから、木の芯のコマが誕生いたしました。
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